あなたにとって、恋愛ソングといえば、どのアーティストを思い浮かべますか?
間違いなく、恋愛ソングと言えば、古内東子一択です。
90年代「恋愛の神様」と呼ばれていた古内東子。身近な言葉で、叶わぬ恋や片思いを描いている曲が多く、なんといっても、歌詞が切ない!1曲1曲、まるで小説を読んでいるようで、情景が浮かびます。舌足らずで鼻にかかった、どこか寂しげな歌声が、心に響きます。
独身時代、よく聞いていましたが、結婚し、子育てに突入し、いつの間にか遠ざかっていました。でも、最近、あらためて聞いてみると、同じ曲でも、当時と今では感じ方が違う。不思議です。恋愛ソングは、恋する人の歌ですが、その人の状況や気持ちで変化していくんですね。
この記事では、古内東子おすすめの曲、せつない歌詞をご紹介します。
恋をしている人、恋をしていた人、聞いてみませんか!
もくじ
プロフィール
1993年、シングル「はやくいそいで」でデビュー。
1996年にリリースされた「誰より好きなのに」が大ヒット。JUJU、清水翔太、徳永英明など、様々なアーティストがこの曲をカバーしています。
2000年代に入ると、AOR系の落ち着きのある音楽へと変化していますが、歌詞の世界観は健在です。2012年に結婚し、いつの間にか見かけなくなりましたが、現在もシンガーとして活動しています。デビュー30周年を記念した通算19枚目のアルバム『体温、鼓動』が2022年2月21日にリリースされました。
歌詞が切ない名曲
会いたいから
恋をしてきれいになってく君を見ているのは
つらいからもうここには来ないで
言えないよ 逢いたいから
もう目も見られないよ
君のその瞳に映ってる僕の顔が
やさしく笑うたび悲しすぎて(作詞作曲:古内東子、1998年 古内東子「逢いたいから」からの引用)
恋人がいる女友達への恋心を男性の目線で描いた曲です。もちろん、すごく切ない曲なのですが、この女の子は罪作りだなぁと思いますね。
うそつき
愛されてなかったのかな 一度も一瞬でも
大丈夫 また恋をすれば
そして笑って笑って忘れようとしたけれどこんなにも深く傷ついてた 知らなかった
涙をひとつぶ誰かの前でこぼせたらよかった
大人になるって なぜこんなに胸が苦しいの
教えて 私は噓をついてばかりよ
(作詞作曲:古内東子、1994年 古内東子「うそつき」からの引用)
失恋した女性の切ない気持ちをストレートに表した歌詞が絶妙に切ないです。
数多くの女性が、「どうしてこんなにわたしの気持ちが分かるの?」と思っていたことでしょう。
銀座
私が今まであなたのそばにいて
何かひとつでも出来たのならば教えてよ
私が今まであなたとともに生きて
何かひとつでも出来たのなら(作詞作曲:古内東子、1998年 古内東子「銀座」からの引用)
冬の銀座で、別れた恋人のことを思うというラブソングですが、家族や友達など親しい人のことを考えながら聞いてみると、色々な気持ちがこみあげてきます。今まで、誰かのために何かひとつでもできたのだろうか・・・。
lighter
終わりかけたライターで何度も火を灯すように
さよならの予感から目をそらすのはやめましょう
何も汚さないで 心さえ無傷のままでいることを望んだら
永遠に今のままもう何度も二人の会話が途切れてる
つまらない話題でもどちらかが見つけていた
そんな小さな努力さえ忘れてしまったの
二人の空気がこんなに冷たかったなんて(作詞作曲:古内東子、1994年 古内東子「lighter」からの引用)
まるで小説を読んでいるみたいに、冷めた部屋の風景が浮かびます。
「lighter」は、グルーブ感があって、曲も好きです。今聞いても全く古臭く感じません。
歩き続けよう
振り返ることもできず ただ真っ直ぐ歩いてきたけど
そばにいてくれる 人と行くことができれば
これからは 遠回りをしても それはそれでいい(作詞作曲:古内東子、1998年 古内東子「歩き続けよう」からの引用)
恋愛をうたった曲が多いですが、この曲は、前向きな歌詞が印象的です。
「星空」や「Distance」など、まだまだ切ない曲がたくさんあります。
時代が変わっても、だれかを思う気持ちは変わりません。
だれかを思いながら、ゆっくりと聞いてみませんか?
デビュー30周年を迎えますが、今も色褪せることなく進化し続けています。
大人になって、今だからこそ伝えられることもあるでしょう。
これまで彼女の音楽を知らなかった人も、1990年代の彼女の音楽しか知らない人も、ぜひ一度、古内東子ワールドにふれてみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。